球根植物の
   栽培成功の見分け方

     前年の球根より大きい、同等の大きい・・・大成功。

        球根植物は多年草。
        次年度の生育のために必要なエネルギーの貯蔵庫が
        球根である。
        球根植物のほとんどは、この養分は花の咲くころまで
        の養分である。花が満開時にはほとんど使い果たす。
   
        花が終わったころ、葉の組織は完成し、この葉で翌年の
        ための光合成を行って新たな球根を作る。
        したがって、ヒヤシンスなどでは、水で花は咲く。
        そのまま水で栽培すると、養分不足で十分な光合成が
        出来ないから貧弱な球根を形成する。

     
    花が終わったころから、上手に作れない場合は、
    球根植物は「作落ち」となり、これを2年ほど継続すると、
    更に小さな球根になり、3年目で絶種となる。

    カタクリは、山から掘ってきて翌年は咲くが・・・だんだん
    花が少なくなって・・・。
    こういう状態なる。
    これでは・・・コンニャク芋作りのように収穫はできない。
    カタクリが「作物」になり得なかった原因は・・・
    球根が「痩せる」原因がわからなかったからである!
    肥料を与えても・・・球根は太らなかったからである。
    その理由は、ペレポストの発明で明らかになった。
    枯れ落ち葉を分解する木材腐朽菌と、その菌が作り出す
    「糖」が無かったからである。
    この「糖」の供給が・・・農業にはない。


     有機農法、自然農法、自然栽培・・・にも「枯れ落ち葉」
      「木材腐朽菌」「糖」は・・・無い。



     だから、それらの農法でも「カタクリ」の球根栽培はできない。
     このことは「朝鮮人参」栽培にも当てはまることが解ってきた。
     木材腐朽菌による炭素循環栽培法であれば・・・・
     朝鮮人参も作れる。
    
屋久島シャクナゲ。
 屋久島の高山に自生する。


 このシャクナゲを一年中シンビのおんしつで6年栽培。
 夏は90日ほど毎日35℃以上の高温。
 こういう条件では、この」シャクナゲは「夏バテ」を起こす。
 ペレポスト栽培では上の写真のように・・・
 全然夏バテを起こさなかった!
 毎年同じ長さに枝が伸びている。

 何処から枝を伸ばすエネルギーを調達していたのか。
 炭素循環のエネルギーである。
山野草、バラ・・・樹木には・・・・
  ペレポストを秋・・枯れ葉が地面に舞い落ちて堆積するように・・・  
  10月から12月に地面、株元にパラパラ撒くと・・・・・
  林床を再現できる。

  枯れ落ち葉を撒いて・・・それにペレポストを撒くと・・・更に効果的。
  枯れ落ち葉に木材腐朽菌が大繁殖する。
  この場合、少し窒素欠乏するので・・・SUOI-NE肥料を少量与えると・・・・木材腐朽菌は大繁殖する。
  これを毎年繰り返すと、里山の無病の土壌を再現できる。
  庭で・・・カタクリも、エビネも・・・・シラネアオイも、山芍薬・・・も無造作に作れるようになる。
  山野草のほとんどがこれで素晴らしい生育をする。

 
   つまり多年草の自生地には、10年、20年・・・前から枯れ落ち葉が
   地表に舞い落ちており、温帯の山では・・・数年前の枯れ落ち葉から順に
、  木材腐朽菌によって・・・朽ちてゆく・・・こういう姿になっている。
   この「静かな燃焼」のエネルギーで多年草は生き続けている。


   ボルネオ島の熱帯雨林では・・・
   十分な温度と湿度があるから、猛烈な木材腐朽菌の繁殖によって、
   数か月で枯れ落ち葉は分解される。
   あまりに速度が速いために、毎日降るスコールによって養分は、糖は流失し、
   土壌は非常に貧しい。
   花の少ない雨林を形成する。

   日本の落葉広葉樹の林床は・・・豊かな土壌である。
   ユリ科植物が多く自生るのはそのためである。
   ユリ科植物は・・・林床の炭素循環で出来る「糖」を有効に活用して生きている植物。
   この特性で「ぶどう糖」の葉面散布が効果がある場合が見られる。
   しかし、ユリ科植物には、玉ねぎ、にんにく、チューリップ、カタクリの葉に見られるように、
   葉の表面にワックス(ブルーム)被膜するものが多く、
   葉面散布しても付着しない場合が多い。
   そういうことで、カタクリにぶどう糖散布しても・・・球根肥大を見ることは少ない。
Neo-マモールを鉢底に入れると、ほとんど無造作な灌水で素晴らしい球根を作る。
鉢底穴から・・・新鮮な空気が丸めたNeo-マモールの中に入り、酸欠を起こさない。
木材腐朽菌が老廃物を分解し、鉢内を清浄にする。
木材腐朽菌の菌糸がペレポストを分解し、休眠中も分解したとき生まれる低分子の糖を供給する。
ユリ科植物では・・ランと同じように・・・・この「糖」が非常に重要である。
これは「ヒメサユリ」「車ユリ」でも同じことが言える。

そういうことで、ユリに「ぶどう糖」の葉面散布を行っている人いるが・・・・
葉から糖を吸収させるには・・・相当無理な理論である。
自然界では「糖」の含んだ雨がはを濡らすことなどないからである!
そういうことよりも・・・・
山では「枯れ落ち葉」の中にカタクリも、ユリも自生している。
木材腐朽菌と共生した栽培が自然の法則に合致した栽培であることが、
このカタクリ栽培で判明した。
炭素循環には清浄な酸素の供給が絶対の条件であるが、
Neo-マモールを鉢底に使用することで・・・可能になった。
2015年10月10日。
 表土を剥いた状態。
   一つも無くなることなく夏を越して太い球根が形成されている。
 前年の球根と同じような大きさに肥大している
2015年4月上旬  開花状態
Neo-マモールの周りに球根を植えた状態   1014年10月
   
 
カタクリの鉢栽培は難しい

 ラン栽培より難しい。
 ラン科植物なら・・・・水ゴケ、バークでもどうにか作れる。
 でもカタクリは水ゴケ、バーク、軽石、鹿沼、赤玉・・・・ボラ土でも・・・・だんだん衰弱する。
 球根がだんだん小さくなって・・・・3年ご消滅。
 つまり、貯金が毎年減ってゆく・・・・。
 光合成で翌年の澱粉を作れない。
 花咲くころまでのエネルギーは・・・前年の貯蔵澱粉で生長している。
 花が終わったころから翌年のための光合成を行う。
 これはエビネでも、アツモリもクマガイソウも同じ。
 花以降に光合成が少ない状態では・・・球根が大きくならない。 作落ちという。
 親勝りのタケノコ・・・に出来ない場合は・・・やがて絶種。 
 なぜ難しかったのか。
 理由は簡単である。
 鉢に、庭に「枯れ落ち葉」と木材腐朽菌が無いからである。
 肥料では解決しない!
 そういことがペレポストでカタクリを作って判明した。
 山野草の土では作れないということである!

 更に、カタクリは球根。
 山では同じところで生きて・・・だんだん球根が大きくなって花が咲くようになる。
 球根育成はチューリップでも水仙でもアマリリスでもユリでも同じである。
 この時、鉢底の問題が出てくる。
 目つまりしたり、排水不良、老廃物が蓄積した状態では自生地再現できない。
 鉢底にごろ土など入れても良く出来ない場面が出てくる。
 そういうことからNeo-マモール使用してカタクリ栽培した。 



  右写真説明

    2014年10月11日。
    カタクリ植え付け。
    Neo-マモールを鉢底に固く丸めて入れた。
    その上にペレポストの熟成したものと「夢扉}と赤玉土をミックス(3:7)を約3㎝入れ
    その上にカタクリの球根を並べ、同じ用土で覆土。
    表面に新しいペレポストを枯れ落ち葉が地面を覆うようにパラパラ撒いた。












日本の里山の雑木林。
枯れ落ち葉による・・・炭素循環が豊かに構築されている林床である。
この林床を代表するのがユリ科 カタクリである。
木材腐朽菌による炭素循環栽培法を構築するとき、
宇井 清太の頭を横切ったのが・・・このカタクリである。

里山の雑木林に無造作に群生するカタクリであるが、
山から掘ってきて庭、鉢で栽培しようとすると・・・・ランよりも難しい。
ラン科植物のように、水ゴケ、バーク、軽石、ボラ土、・・・では・・・
3年後ほとんど絶えるからである。
昔から「カタクリ粉」と言われているほど、日本人の食文化と深い食材にも関わらず、
農業で「カタクリ畑」は効いたことがない。
公園でも「カタクリ公園」は聞いたことがない。
カタクリの群生地は・・・全て自然が作ったものである。
なぜ身近な里山に自生するカタクリを栽培できないのか?

ペレポストと宇井 清太炭素循環理論なら作れるのではないか。
カタクリが作れないようでは・・・この理論は「胡散臭い」ということになるからである。
ペレポストで最も神経を使ったのがラン栽培ではなく・・・実はカタクリ栽培である。
雑木林には多くのキノコ・・・木材腐朽菌が生息しているからである。
この木材腐朽菌とカタクリの関係が解明できれば、
球根に蓄積する「澱粉」の謎が解けるからである。
寒い早春から初夏までの短期間の間に、光合成のみで・・・
「カタクリ粉」といわれる「澱粉」を作ることができるのか????
カタクリの葉は・・・・非常に脆弱で、山里では干し物として保存するが、
その歩留まり率は、ワラビ、ゼンマイなどと比べれば1/10程度である、
この葉肉の薄い組織の葉緑素の光合成のみで、澱粉を製造しているのか???
雑木林の葉の展開は早い。
林床には・・・充分な日光が射すのは短期間である。
ここのところが、中国の天山山脈からトルコにかけて自生するチューリップ、玉ねぎ、・・・
全く異なる日光の条件である。
この自生地は夏雨が降らないから・・・夏葉を枯らす。
それまでの期間は燦々たる太陽の光を得られる。
樹木が無いからである。
カタクリの自生地は雑木林。初夏ともなれば・・・林床には木漏れ日程度の光。
このころになると、フクジュソウもカタクリも葉を枯らす。
葉をつけていても光合成出来ないからである。
雑木林の負け組植物がカタクリである。
こういう植物が・・・何万年も生き続けられたのには・・・・エネルギー調達の何かある。
自然は植物にとって優しくはない。
季節外れの大雪もある。
季節外れの強い霜もある・・・・。
しかし、翌年生きるための澱粉を蓄える!



Neo-マモールによる           カタクリ栽培
地球上には多くの植物が自生するホットスポットがある。
その一つにヒマラヤから雲南・・・日本のエリアに存在する温帯照葉樹林帯がある。
このことは中尾佐助先生が、戦後ヒマラヤを探検して・・・素晴らしい研究成果を発表されている。
このエリアに洋蘭、東洋ラン、野生らんも多く自生しているが、
シャクナゲもこのホットスポットを代表する植物である。

木材腐朽菌による炭素循環栽培法を完成させるためには、この温帯照葉樹林帯の林床を究明しなくてはならない。
シャクナゲをペレポストで栽培すれば・・・この樹林帯の植生が明らかになるからである。
ツツジ科のシャクナゲを栽培するに、これまではツツジ科植物は「酸性土壌」を好む・・・と言うのが常識化されいる。
本当にそうなのか????
「好む」のではなく・・・・泣きながら生きているのではないか???
土壌のPHではなく・・・酸性土壌ではなく・・・酸性土壌の地表にも枯れ落ち葉を分解する木材腐朽菌が生息しているということではないのか???
ツツジ科植物の中には、他の植物が生息出来ないような過酷なエリアに自生するものがある。
タイガー地帯のブルーベリー。
火山の・・・霧島ツツジ。
湿地帯のヒメシャクナゲ・・・等。
しかし・・・こういう植物の生息する場所にも枯れ落ち葉はある。
タイガー地帯の永久凍土の上にも植物は生えており・・・枯れ落ち葉、死骸は有り、
低温で木材腐朽菌による分解が遅いから・・分解しないまま堆積し有機酸が蓄積し強酸性になる。
こういうエリアに生きている植物は、本当に強酸性土壌を好きなのか???
泣き泣き・・・・木材腐朽菌の力を借りて生きているのではないか???
ブルーベリーをペレポストで栽培してみると・・・・弱酸のペレポストで非常によく生育する。

そういう実証からペレポストによる「屋久島シャクナゲ」を5年栽培してみた。
同時に、鉢底へのNeo-マモールの試験も同時に行ってみた。
結果は上記の写真の通りである。
ぺレポスト2号ゴールド単用で・・・素晴らしい生育をする。
酸性用土の鹿沼土など使用しなくとも・・・。
何よりも・・・ペレポスト栽培は「夏負け」しない。
この鉢は一年中温室の中で栽培したが、夏には90日も35℃以上の気温が続いた。
そういう高温でも・・・枝の生長は健やかである。
屋久島は花崗岩で出来ている山である。
その岩盤の枯れ落ち葉が堆積している。
屋久島シャクナゲは枯れ落ち葉が木材腐朽菌によって朽ちている所に根を張っている。
こういう自生地を考えれば・・・強酸性ということはあり得ない。
温帯照葉樹林帯の林床のPHは、枯れ葉の分解と降雨によって弱酸性である。
ヒマラヤ、中国雲南のシャクナゲ自生地のPHもほとんど同じである。
シャクナゲには樹上で生きる着生シャクナゲもあるが、
この樹には・・・ラン科植物も着生している!
同じ木材腐朽菌でシャクナゲも、ランも生きている。
2009年。
  鹿沼土植え。
2015年 10月
 
2011年  屋久島シャクナゲ
  Neo-マモール 鉢底
  ペレポスト2号ゴールド 単用
著作権所有者  宇井 清太
  著作権に関わる全ての行為を禁じます

     2015年 10月11日
鉢栽培において鉢底の問題は非常に重要なこと。
これまで、多様な方法で行われてきたが、決定的なものが無かった。
どんな植物にも適応するものが無かった。
鉢の形状、鉢穴・・・鉢底土、発砲プラスチック、根腐防止剤・・・・。

鉢底の環境が良ければ・・・ほとんどの植物は素晴らしい生育をする。
植物の根本は「根」だからである。

Neo-マモール。
宇井 清太の独創、奇想が生んだ「発明」である。
不織布を固く丸めて鉢底に入れる・・・という発想。
これをやると、鉢底の問題はほとんど全て解決した。
3年の試作の結果を公開する。






 シャクナゲ

 
  
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kouza 4ag



















































































































































































































































































































































Neo-マモール       カタクリ、シャクナゲ・・・素晴らしい生育。